仙台写真月間2006・三
倉田研治展を観た。
作者さんと直接話をしたので、あまり書くことはないと思う。
自分は前回の展覧を見ていたことから、第一印象が前回との比較からスタートしてしまった。前回との比較で目に付いた事としては、プリントが小さめのフォーマットで統一された事、アウトフォーカスの写真が登場してきた事が挙げられると思う。
この展覧にでている写真群は、観測機械的な眼が地表をスキャンし記録している様な写真、と言う印象があった。それが今回、アウトフォーカスの写真が混じってきた事で「機械的な眼」が薄らいで、人間の側に戻ってきた感があった。このことがこの世界を狭めて行く方向ではなく、ひろげて行く方向に繋がっていて、写真世界に新しい展開が感じられたことが良かったと思う。