実験的な試み

今日の午前中の撮影実習は昨年の授業のおさらい的な内容だったので、さっさと課題を終わらせた後に、年間課題の一つである自由課題について先生に少し質問をした。
私はまず、例えばあるテーマに沿って毎日写真をアップデートし続けるウェブサイトを半年間継続させることは自由課題の条件を満たしえるのか、と質問した。結論として先生の答えはなりえる、であった。
そこで私は本題の質問をした。では、もし私がそのサイトをアップデートする際に、以前そこに存在した写真を削除するとしたら、つまりサイトには蓄積が無く、常に最新の写真一枚しかないとしたらどうか。先生の答えはなりえない、であった。
その質問をしたとき、私はイメージが花の様に存在する在り方を思い描いていたのである。その瞬間にしか存在しないイメージ達が、その季節を生きては散りゆく。私以外の何者にも見られることもなくひっそりと咲き、消えてゆくイメージも存在するだろうし、運良く多くの人の目に触れるイメージも存在するだろう。そのようなイメージの存在の仕方というのは、一体どうなのだろう。
私はきっと、イメージの存在についていろいろなことが知りたく、それに関わる実験がしたかったのである。