2017年に手にした機材に対する個人的な印象まとめ 三脚編

三脚は各人に使用する機材や要求する最大全高等の要件があり、そこに加え移動手段を含めた可搬性とを妥協しながら購入することになるので、カメラの様にはなかなか書きづらいと感じた。とても使いやすく感じたものでも、使用のシチュエーションが変わると評価が変わることがあり、その逆も十分起こりえるだろうなあ、と。

・ クイックセット ハスキー4段+ハスキー雲台

主に重量級の機材を使用するとき、屋外での撮影、高さが必要な撮影で使用している。

雲台は精度が高く申し分ない。カメラを設置する面が広く、かつ取付ねじが比較的奥に位置しているので、例えばE-M5などの小型カメラに12-40Pro等、レンズ鏡胴下端が本体下端より下に来るような大きめの口径のレンズをつけた組み合わせで設置しようとすると、設置面にレンズ鏡胴が干渉してしまう。それに気づかず強く締めてしまうと最悪の場合カメラとレンズを壊してしまう可能性がある。

脚部は上のナットが少しでもゆるいと、下の段のナットを回そうとした際に空転するのが困った子。寒い屋外で脚を伸ばそうとしているときに空転されると、ちょっとイライラしてしまう。

・マンフロット 190アルミ四段

2017年に手にした機材に対する個人的な印象まとめ Part3 - 光と影のあいだに 参照。

最初に手にした三脚が055ということもあってか、個人的にマンフロットの三脚には頑丈、だが重いという印象がある。カーボンでも手にするとずっしりと重い。とはいえその重さが安定を産む部分もあるので、可搬性と折り合いが付けば良い相棒になるだろう。使い込むにつれノブがゆるくなり止まらなくなるという話をよく聞くが、そう感じたら付属の工具で締めてやると戻る。

・マンフロット 410ギア付きジュニア雲台

今でこそXPROギア雲台があるが、私が購入した時はこれが最も小型軽量なギア雲台だった。ある程度の重量があるので190につけると若干トップヘビー、055につけてちょうどくらいのバランスとなる。ギア雲台は他にない機能を持っているので、一度使うと、構図をきちんと作りたいときはこれしか使いたくなくなるという危険な存在。

・SLIK カーボン723EX

うちで唯一のカーボン三脚。高さが出るわりに軽いので徒歩移動の仕事で重宝する。三段なので縮長が長めだが、私はライトスタンドとともにバッグに入れて持ち歩くことが多く問題を感じない。ナット式の脚だが、ハスキーほどきつく締めなくても止まってくれ、下の段も空転しにくい。雲台はベルボンのPH-G40Dを組み合わせて使用している。

スリックの三脚は質実で堅牢な印象がある。これまで三本を使ってきたが、大きなトラブルとは無縁で、いずれもきちんと機能する。入手性、価格、内容を考えると初心者にはスリックを勧めたい…のだが、雲台、特に小~中型の3Way雲台に心惹かれるモデルがない。自由雲台はSBH-280等高精度雲台の出来が良い印象。

・VELBON ULTRA Luxi L

ダイレクトコンタクトパイプと段数の多さから縮長が短くまとまり、可搬性に優れる三脚。ベルボンにしては肩(正式名称を知らない…三本の脚の付け根)が太くなく、持ち出しやすい。五段あるせいか、最大に伸ばして使うと風・振動に弱い。雲台はスリックのSBH-280を組み合わせて使用している。

ベルボンの三脚は背当て付きのプレート等、細かな使い勝手に優れる印象がある。ただ、私のところに来た二本はいずれも大きな故障を経験し、耐久性に不安が残る。例えばこのULTRA LuxiLはダイレクトコンタクトパイプがロックして動かなくなることが時折起こるし、Sherpaは脚が根元からすっぽりと抜けてきた。三脚の肩が大きいものが多く、バッグの中で他の機材とのおさまりが悪いことも地味に減点ポイント。中型以上の3Way雲台の大半はハンドル棒が妙にかさばり、収納しづらい。

・VELBON PH-G40D

小型3Way雲台。ハンドル棒が小さく、収納しやすい。軽い機材であれば十分なレベル。よくできているのだが、シュー固定のための小さい部品が樹脂でできており、使い込むうちに削れて形が変わってしまい、固定できているかどうかよくわからない感触になってしまった。その部品をカッターで成形しながら使っている。

2018/2/9

https://www.instagram.com/p/Be-49c7gTb-/

Printing, 2018

recorder311.smt.jp

展示用の写真をプリントしていました。