2017年に手にした機材に対する個人的な印象まとめ Part1

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LUMIX GM1(個人的評価:7/10)
GM1と12-32の組み合わせの弱点の一つは、起動時に両手を使用すること。キットレンズである12-32は手動で沈胴を解かないと撮影できず、その操作に両手を要求する。常に沈胴を解除しておくこともできるが、鏡胴が伸びた状態で持ち歩くのはできる限り避けたい。
そこで電源ONで自動的に沈胴解除されるPZ14-42を導入してみたのだが、結局、ズーミングに左手を使用する必要があり、12-32に戻した。購入前はズーミングに左手を使用する必要があることを承知の上で、単にOISの入った14ミリとして使えないかと思って導入したのだったが、いざズームレンズをつけているのにズームできない状況に直面すると、なかなかフラストレーションがたまるものである。

LUMIX G7(個人的評価:5/10)
一年を通していろんな場面に持ち出して使ったが、年末に退役。使いやすいカメラだが、全体を通じて画質が要求水準に届かなかった印象がある。いや、画質自体はGM1と変わらないのだから、サイズから期待されていた画質に今一歩及ばなかった、というのが正解だろうか。
G7はキットレンズの14-140と組み合わせるとそれなりに奥行があり、また一眼レフのように上に出たEVFが高さを出してしまう。結果、比較的小型なAPS-C一眼レフを持ち運ぶのとさほど変わらないくらいのサイズ感になってしまう。
また、14-140の望遠側はAFが微妙に外れがちなこともあいまって画質がそれほど良く感じられず、PZ14-42を導入してからは必要がない限りはそればかり使用していた。そうなるとスナップ主体で使う場合にGM1との差別化が難しくなるわけで、APS-CとGM1の間に挟まれ立ち位置を確保し損ねたというところ。
なお、導入当初期待していた4Kフォトは、結局MP4からのJPEG切り出しであって、画質の問題から本格的に使用しないまま。同様に期待していた内蔵Wi-Fiを使用してのスマートフォンからのカメラの遠隔操作は接続可能な距離が想像以上に短く、使い物にならなかった。
スチルだけではなく、ムービーも撮影する人であれば評価は大きく異なるだろうカメラ。

Lumix G 12-32/3.5-5.6(個人的評価:7/10)
GM1に実によくマッチする。画質もまったく悪くない。このサイズで12ミリまでカバーし、これだけ写れば十二分に満足である。起動時に両手を要求するのが面倒ではある。

下の14-42もそうだが、12-32をボディにつけて持ち運ぶときは基本的にレンズキャップをつけず、その代わりにフィルターをつけて、ケースに入れて持ち運んでいる。こうすることでレンズキャップの管理から解放される。

Lumix G X PZ 14-42/3.5-5.6(個人的評価:6/10)
携帯性が良く、画質もそつがない優等生なのだが、どうしても12-32と比較されてしまい(14ミリスタートなこともあり)平凡な印象から抜け出せない。このサイズでここまで写ることを考えると十分にすごいのだが、特段高画質という印象に至らない不遇の子。

このレンズはズームレバーの位置がとにかく不満。ピントレバーとズームレバーを交換してくれないだろうか。ファームウェアで本体のメニューに出すとか。

Lumix G 14-140/3.5-5.6(個人的評価:5/10)
広角~標準域は良いが、望遠に行くに従い像が甘くなる。コントラストが低下し、妙に浅い感じの、おとなしい描写になるように思う。望遠側が必要になるからこそ大きさを我慢してこのレンズを持ち歩いているのであって、その望遠域でパッとしない感じで写られても困る。高倍率だから仕方ないし、望遠レンズを持ち歩くのが正解だというのもわかるが、とにかく描写が物足りない。